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Project
公文式という建築
日本全国どこの町にでもある学習塾、公文式の計画。
公文式はそれ独自では画一したビルディングタイプを持ちえていない。住宅,公民館,体育館,あるいは飲食店であったりを拠り所にする。他のプログラムを取り込んで、公文式という建築は存在する。
自主学習を重んじるがゆえに運営形式を特化しない柔軟性を持ち、何かにパラサイトしドッキングすることにより成立するという性質を持つ。
それゆえにか町に寄り添った存在となっており、現代の寺子屋的存在になりえていると言える。
敷地は京都市伏見区。
南側に2m上って通学路、幹線道路があり流れのある通り、北側には古い町家が残る閑静な住宅街が広がる落ち着いた通り、ふたつの街道性を伴ってその間に位置する。
2m上った通りから見ると屋根だけがピョコッと顔を出してこの建築は存在する。そこから直接,屋根の中に入っていき寺子屋的な学習空間が屋根裏のような空間の中に展開される。下階の方は開口部を大きくとり土間空間とし、町と連続するようにドッキングされる側のプログラムが展開される。
屋根空間と土間空間からできた建築である。
屋根空間には大きなガラスのテーブルが、土間空間には大きな木のテーブルがそれぞれ空間の中央にあり、ふたつの空間性が独立せず相互補完関係をつくりだすように繋がりを持つ。
この地に、屋根空間と土間空間、ふたつの空間の間で繰り広げられる物語を提案した。
所在地/
京都府京都市伏見区
主要用途/
学習塾+α
延床面積 /
60.68 ㎡
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