top of page

じいちゃんの三回忌

じいちゃんの三回忌のため京都を訪れていた。 あれから三年。 養老のばあちゃんが亡くなって七年。 人が死ぬということに僕は未だに決着をつけられないでいる。 けれども苦悩が続くかというとそうでもない。 ただ、日々の忙しさに忙殺され、考えることをしなくなってきているだけ。 結局のところモノゴトなど全てそんなものなのかもしれない。 真理とは追求すべきものではあるが、たどり着けるものではない。 全ては、もっともらしい仮説で動いていて、誤読といい加減さによって回っていく。 このことは、どこまでも不完全であり不安に思えて、実は希望なのかもしれない。

生まれたばかりの赤ん坊が二人。 亡くなるものもあれば、生まれてくるものもある。 全ては、わからないままに、それでも回り続けている。

特集記事
最新記事
アーカイブ
タグから検索
まだタグはありません。
bottom of page