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深センプロジェクト

August 12, 2016

 

深センプロジェクト、現地でクライアントへの中間プレゼンと打合せを終え、無事帰国する。

クライアント、プロデューサー、ローカルの組織設計など、関係者が一同に会し、7時間ぶっ通しの打合せを行った。
集中力を切らせられないとても密度の高い打合せが長時間続いたため、終わった時にはさすがにふらふらになった。

延べ床面積が6万㎡にも及ぶ、異種用途が混交する巨大で複雑な建築を設計するに際し、
今回の打合せを通して、これまでに語られてこなかった新たなアイディアが出てくるは出てくるは。
常に流動的であることは、既成概念に捉われ過ぎたり、事なかれ主義に陥るよりは、建設的な議論やクリエイションを発動できるというよさがある。その反面、場当たり的で、気まぐれのようにも思え、少々不安にも感じる。

やはり、コンセプチュアルな世界観をつくりあげて欲しいという感じであった。
建築を設計する以前に明確な理念やコンセプトが存在しているわけではなく、あやふやなまま、むしろ建築の設計を先行させることによって、その世界観により理念やコンセプトを導いていって欲しいといった感じである。

社会が成熟化し、システムやノウハウが複雑化した日本においては、建築家が一歩下がり、ハブのような存在となることで、ともすると対立や矛盾を孕みそうな有象無象の事象を、それぞれの関係をデザインし問題なくうまく流れていく回路を設計することが求められられているように思う。

一方、まだまだ発展の著しい中国においては、現在よりも未来を見据え、これまでのやり方や考えに捉われることなく、建築家が前面に立ち、リーダーシップを発揮することで、コンセプトメイキングやブランディングを行い、様々な事柄を建築空間としてまとめあげる設計行為を通して、潜在している可能性を空間を介して顕在化させ、システムを構築していくといったような、まだ見ぬ可能性の発掘が求められているように思う。

ポピュリズムに陥り、既存のコンテクストに埋没してしまうのではなく、コンセプチュアリズムによりリーダーシップを発揮し、新たなコンテクストを構築することが求められる。
彼らは、純粋に建築の力を信じている。

と同時に、したたかで戦略的でもある。
最先端技術の導入、激変するライフスタイルへの適応、政府をはじめ各方面への接続、将来的拡張性などなど。
戦争がおこることを見越した空間の設計というあたりには、さすがにドキッとした。

最後に「エンターテイメントの心を忘れないでください。」の言葉でしめられたのが、とても印象的であった。

エンターテイメントから戦争まで、実に幅広い。

中間プレゼンではあったが、とても充実した打合せとなった。
さてさて、日中間の垣根を超えた本プロジェクトは、これから佳境を迎えることになる。

それにしてもクライアントからのおもてなしがハンパない。
最上クラスの航空シートに最上クラスのホテル、
食卓には、北京ダック、伊勢海老などの高級料理が並び、数年前まで政府関係者しか飲めなかったという貴州茅台酒(マオタイしゅ)でこの上ないおもてなしをしていただく。
打合せの度にそれだけのお金を使わせるのは申し訳ないというか、もったいないというか。これでは気を遣ってしまい、打合せに何度も行きづらいと伝えるも、それは敬いの気持ちなので違うぞと。
まぁ、お気持ちはありがたいのだが、とにかく頑張れということだろう。

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