大同大学建築学科建築専攻/インテリアデザイン専攻卒業研究発表会

大同大学建築学科建築専攻/インテリアデザイン専攻卒業研究発表会が終わる。 米澤隆研究室1期生の学生達の結果としては、卒業論文(計画歴史系)において伊藤将太、石崎諒が金賞。卒業設計において奈木仁志が銀賞、渡邉康暉が銅賞、深谷結衣が個人賞(米澤賞)。 受賞したみなさん、おめでとう!

今年の卒業研究発表会は、まるで12年前の自分を見ているようでもあった。 その当時、大学4年生であった僕は、実施設計により竣工させた住宅作品である「生きている建築」と都市理論モデルである「朽ちていく建築」からなるA1のプレゼンシート28枚と大量の模型を引っさげ、35人の学生を引き連れ大名行列のように入場し、圧倒的な作業量によってねじ伏せにいった。

これほどまでにやったのだから、あきらかに自分が最優秀賞であると自信をもってプレゼンにのぞんだ。ふたを開けてみたら、僕は最優秀賞を逃した。 全然納得がいかず、まぁ荒れに荒れた。 最優秀賞は逃したものの賞は受賞しており、それを祝して研究室のみんなが祝賀会を準備してくれていたが、僕は遅れていき、しかも、開口一番に僕は納得がいかないのでそんな賞を受け取る気になれませんと暴言を吐いてしまう。 その直後、研究室の友人に強引に非常階段に連れられ、諭され、冷静さを取り戻したわけであるが。

自分が指導教員という立場になって改めて思い返してみると指導教員であった堀越先生には本当に失礼なことをしてしまったなと反省するばかりである。 けれども、その圧倒的な悔しさがあったからこそ、今の僕があるとも言える。 正直なところ、今となってもあの評価には納得がいっているわけではない。 けれども、それは、建築家として自身の取り組みによって表明していかなければならないと考えている。

米澤隆研究室1期生でゼミ長でもある奈木くんが圧倒的な作業量をもって、多数のA1プレゼンシートと大量の模型を引っさげ、大人数の学生を引き連れ大名行列のように入場してきた。 にも関わらず最優秀賞を逃す結果となる。 そこも含めて僕の卒業設計のリバイバルかのように思えてならなかった。

実のところ、敗北したのは奈木くんではなく、僕のほうであると感じている。 研究の枠組みや方法論を含め徹底的に指導してきた。 彼は僕を信じてどこまでもくらいつき、めちゃくちゃ頑張った。僕が期待していた以上に。 それが評価されなかったとあれば、僕の責任だと言わざるをえない。 僕自身がそのことを受け止め、建築家として自身の取り組みによって表明していかなければならないと考えている。 12年前の自分が蘇る。

僕もそういう敗北を抱きしめたが、僕と同様に悔しい思いをした学生も多いはず。 そりゃそうだ、それだけの気持ちで一生懸命に取り組んできたのならば、悔しいという思いを抱かないほうが不健全だ。 満足のいった人も悔しい思いをした人も今の気持ちを大切にこれからの人生の糧にしていって欲しい。 12年前の僕のように、そして今の僕のように。 お疲れ様でした。

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