

中国 同済大学での講演会
同済大学での講演会は、学生や教員をはじめ150人を超える聴講者にご来場いただく中、3時間を超えるスピーチ、その後の質疑応答も1時間も続き、気がつけば4時間を超える大講演会となった。さすがにスピーチが長時間になってしまっていたので、途中で切ろうかとも思ったが、会場から続行を促す拍手が沸き起こり、それにのせられるかたちで最後まで走りきった。 この一週間、中国で見て聞いて体験し考えたことの総括から話を始めた。
今の中国は活気に溢れ希望に満ち、見ているこちらもわくわくするものがあった。僕は1982年に生まれ、物心ついたころにはバブルが崩壊し、失われた二十年と呼ばれた時代に少年期、青年期を過ごしてきた。おそらくは、おぼろげに記憶の中にある日本が輝かしかった時代というものも、今の上海のようであったのかななどとどうしても重なってみえてくる。 バブル経済というのは、新しいものをつくりだすチャンスである。と同時に、有り余った金や仕事が無批判に拡大再生産を繰り返す危険性がある。作れば売れお金になるのだから、スピードが重視されクオリティは軽視される。けれども、実態を