米ゼミ忘年会
毎年恒例になっている米ゼミ忘年会を開催した。 個人的な勉強会である「米ゼミ」、設計事務所である「米ジム」、に今年から大学の研究室である「米ラボ」も加わり、現役の学生、現役の所員だけでなく、大阪、東京、遠くは中国、ドイツ、アメリカなどからも多くの卒業生が駆けつけてくれ、おおいに盛り上がった。 数年前までは学生として共に日夜、建築に取組み、けんけんがくがくと議論を交わしていたメンバー達が今では、組織設計、ゼネコン、アトリエ、出版社、世界銀行などでバリバリ活躍している。 話をしていても成長したなぁとしみじみ思う。あの頃と変わらない一面を見つけ懐かしくも嬉しくなるなんてこともあるが。 近況報告を兼ねたプレゼン(時間配分やスタートのタイミングなど改善すべき点もあったが)をしてもらい、それを元に真剣に議論を交わしたり、恋愛話やライフスタイルの話をはじめ、たわいも無い話で笑い盛り上がったり、世代を超えた交流もおこり、楽しいひと時であった。 卒業すると、生活エリアが変わったり、家族ができたり、職場など他のコミュニティに属することになったり、学生時代のようにはなか


「生きている建築」あれから11年
2006年に竣工した処女作である「生きている建築」と題した住宅を訪れる。 あれから11年も経った。 当時、中学生だった息子さんは社会人になり、
当時、小学生だった娘さんは看護師を目指して頑張っているという。 そんな近況を聞きながら、時の流れを噛みしめていた。
この建築の中でいろんな物語が育まれたんだろうなと。 本当に大切に住んでいただいている。 「釘一本打ち込むこともなく、あの頃のまんまだよ。」とご主人がおっしゃっていらっしゃったように、11年も経つというのに、竣工して1年も経っていないかのようなあの頃と全然変わらない姿にびっくりした。 「変える必要がないほど満足している。米くんに頼んでよかった。」という言葉がジーンと胸に沁みた。 何度思い返してみても、右も左もわからない大学4年生の学生に設計監理を任せようと思ったお施主さんもすごいもんだ。 あの頃は、若さゆえの向こう見ずな情熱で「絶対にいい建築つくってみせるぜ」と意気込んでのぞんだが、
現在、大学で教鞭をとる立場となっては、大学4年生の学生が住宅の設計監理を行うなど危うさしか感じない。


みなとまち空き家プラクティス『水野雄太×小前奏人コンサートin旧・喫茶店千代田』特別公演
アッセンブリッジ・ナゴヤ2017関連イベント
みなとまち空き家プラクティス『水野雄太×小前奏人コンサートin旧・喫茶店千代田』特別公演が12月10日開催された。 この日のために、ステージ、客席、控え室などの空間構成、照明や暖房などの環境設計など特別にコンサート会場としての空間づくりを行った。 それでも、いっても元は喫茶店である。演奏会やイベントが行われることを想定して設計がなされているわけではない。特に音楽演奏は音響が重要になってくる。 建築正面にある吹き抜けのサンルームは、この建築の見せ場の一つであり、なにより吹抜けになっていることとガラスで覆われていることにより音響にとっても都合がよい。 だが、それを取り囲む空間が複雑で、どうしても客席空間をつくることが難しい。 そんなことをああでもないこうでもないと考え、この建築のもう一つの見せ場である竹の庭に面した暖炉のある奥の空間を会場として設えた。 水野さん、小前さんが会場入りし、リハーサルが始まった瞬間から建築内の空気が一変した。 音楽がつくりだす世界観が建築に溢れ出す。
否応なしに気持ちが引き


みなとまち空き家スクール『みなとまちを知ろう』座談会
アッセンブリッジ・ナゴヤ2017関連イベント みなとまち空き家スクール『みなとまちを知ろう』座談会が12月9日開催された。 旧喫茶店千代田 座談会の様子 港まちづくり協議会 古橋敬一さん 町内会長さんをはじめ港まち在住の7名と港まちづくり協議会の古橋敬一さんをお招きし、米澤と東海エリアで建築を学ぶ有志の学生(NAGOYA Archi Fes 2018)が聞き役となり、港まちの過去、現在、未来について生活、建築、町の観点からお話をお伺いし、港まちのこれからについて議論を展開した。 冒頭、学生達による尾道空き家再生プロジェクト、小布施のまちづくり、関東学院大学KGU空き家プロジェクト、糸島空き家プロジェクトなどの空き家再生、まちづくりのリサーチが発表され、それを受けるかたちで港まち在住のかたがたとの座談会が始まった。 町内会長さんやみなとまちの人たち ・旧喫茶店千代田の近辺には当時、12軒もの喫茶店が存在していて、クラスターによって行きつけの喫茶店が分かれていた。
・港まちの路上には博多のように屋台が立ち並んでいた。
・朝から呑める立ち飲み屋があ


「海藻姉妹の水槽舞踏会!」
アッセンブリッジ・ナゴヤ2017 名古屋港水族館のメインプール水中観覧席で「海藻姉妹の水槽舞踏会!」と銘打った音楽演奏会が開催された。 一面に広がる水中に光が差し込みイルカがゆったりと泳ぐ海底にいるかのような幻想的な空間に、2本のサックスと鍵盤楽器による海藻姉妹の独特な音楽が響き渡る。 名称に海藻という言葉が用いられているだけあって、奏でられる音楽と海底のような空間の相性がピタリとあてはまる。 音楽と空間が互いの世界観を引き立て合うような幸福な関係があった。