建築を設計していくと…
今日、とある学生のお母さんとお会いしお話をした。そのかたが流された涙にグッと熱いものがこみ上げてきた。 建築を設計していくと、いろんな人々の人生を背負うことになる。
子供が産まれたり、おばあちゃんが亡くなったり、ご両親との同居が始まったり、結婚したり、小学生だった子供が大学を卒業し就職したり、独立してお店を持ったり...
今もまさに東京、静岡、愛知、京都、大阪、中国を駆け回り、そんなかけがえのない人生の一つ一つと向き合っている。
それだけに建築の仕事は、とっても責任が重大で、ちょっとしたことでその人の人生を良くも悪くも左右しかねないことを肝に銘じなければならない。
そんなわけで、人生や社会と向き合いどこまでいっても明確な答えに辿り着けることのない問いに、悩み、もがき、格闘し続けることになる。
限られた時間の中で少しでもよりよい建築にしてあげたいと思えば思うほど、必然的にハードワークにならざるをえない。
「時間も金もない。夢と希望だけがある。」なんてことをよく言っている。
と同時に、そんな設計をする所員や学生たちにも家族があり、生活が