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苦悩

とある学生の相談にのる。そのおかれている環境の中で自分を見失いそうでいる。 なにも彼女だけではない。これまでもこのような状況は、見聞きしてきている。

みんな苦悩している。 果たして、この社会は豊かになったのだろうか?

過度な競争に晒され精神を消耗し、過度な効率優先主義により思想が奪われている。 そんなに走らされて、その先になにがあるのか?目的すら見失っている。

本当にその人のためか、いやいや、効率化がその人をすら超え、自走してしまっている。 これじゃ誰のためか、なんのためかわかったもんじゃない。 こんな時代に、違和感をもってあらがい続けるのはなかなかにしんどい。

僕たちの親の世代のほうが豊かな社会であったのではないかと考えてしまうときがある。もちろんその時代にはその時代の苦悩というものがあったのであろうが。

とある建築家の大先生が講演会で地球のことを考えているとかなんとか高尚なことを言っていたが、もちろんそれも大切なことではあるが、周りに苦悩している人々がこれだけ多くいるのに、それに目を向けないでどうする。

建築は人のため以上でも以下でもないと考えている。 建築は社会を変えることができると信じている。

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