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『建築雑誌』編集委員に拝命


日本建築学会の会誌『建築雑誌』の編集委員を拝命する。

藤村龍至編集委員長のもと、2018年からの2年間、計24号の企画や編集を担当することになる。

「新しい歴史をつくる」のかけ声とともに、第1回会誌編集委員会が昨日、建築会館にて開催された。

日本各地から様々な専門性をもったメンバーが集まり、サッカー日本代表への招集のような、あるいは内閣組閣のような独特な高揚感があった。 3万人を超える読者を抱える日本で最も読まれている建築雑誌の企画、編集がいよいよはじまる。

まず目を見張ったのが会議の進め方である。 Googleドキュメントを利用したリアルタイム同時編集やSLACKを用いたコミュニケーションなど、これまでに経験したことのない会議形式が提案される。 僕は、編集委員の中でも若いほうになるかと思うが、リテラシーが追いついていなくて、終始ドギマギしてしまっていた。

1つの議題に対して参加者が全員、同時並列的に発言を進める。 緊張感を伴う独特な空気感が漂う。 隣席させていただいた竹中工務店の米津さんとも「妙な緊張感がありますね」と話し合うなど。

会議中、これまでの建築雑誌についての振り返りが行われたが、ここ10年くらいを見返してみても、特集テーマの選定はもとより、表紙デザインやレイアウトに至るまで、それぞれの編集委員会の個性が明確に出ていることがわかる。

日本の建築界、最大の学会の会誌が2年おきにこれほどまでに個性があらわれ、社会背景とも相まって新陳代謝がおこっていることは興味深い。

藤村龍至委員会は、若手を中心に個性豊かなメンバーが集まり、この委員会ならではの特徴が色濃く出そうで楽しみである。 刺激的な委員会になりそうだ。

なんにしろ、状況に物怖じせず、若手として、潔くぶち込んでいきたいと思う。

ちなみに建築雑誌の編集委員会といえば、ちょうど10年ほど前、五十嵐太郎委員会の時に面白い学生だということで飲み会にお招きいただき、まだ学生だった僕は調子にのって北川先生と悪ノリをし過ぎてお叱りを受けたことを思い出す。

あれから10年、その当時、再若手の編集委員だった藤村さんが編集委員長になり、その当時、調子にのっていた学生が編集委員になる。 時代の移り変わりを思うとともに、いよいよ勝負の時だなとも感じている。

これからの建築雑誌に乞うご期待。

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